- EDAC
(Electronic distance amplitude compensation 電子的距離振幅補償) - 本機能は深さの異なる同一の大きさの反射源を使⽤して基準エコーと同じ高さになるように時間軸方向のゲイン値を変化させる機能で、EDACの開始位置(START)と傾斜(SLOPE)を使って調整します。
- 時間軸の最長調整範囲にはSHORTとLONGがあり鋼中縦波換算でSHORTは約3.5m、LONGは約11mの区間を最大20dB/mmでエコー高さを振幅補償することが可能です。
信号変動に呼応したゲート位置調整機能
- ゲートトラッキングとは、ゲート1をSゲートと設定し、Sゲート内のエコービーム経路長変化量を計測し変化量に応じて、ゲート2の起点、ゲート3及び、ゲート4の起点位置を自動的に調整する機能です。
- また、ゲート4をBエコーゲートとして使用する事により、ゲート2及び3の終点位置をエコーの経路長変化量に応じて自動位置調整する事も可能です。
電子的距離振幅サイジング機能
指定範囲内ゲインのみデジタル増幅する機能
- DDAC
(Digital distance amplitude compensation デジタル距離振幅補償) - デジタル距離振幅補償は時間軸(横軸)内の指定範囲に有るエコー振幅を調整する機能です。
使用例としては
底面エコー(B)とキズエコー(F)のように高さが30dB以上異なる二つのエコーを検出した状態で底面エコー高さが100%以上となり波形飽和した場合。
底面エコー(B)の高さが100%以内になるようにメインゲインを下げた後、本機能を使用しキズエコー(F)が存在する範囲のゲインのみを上げる事により底面エコー(B)の減衰量を加味しキズエコー(F)との高さを比較(F/B)した検査を可能にします。